空腹時に見てはいけないブログ

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空豆で自家製豆板醤(トウバンジャン)を作る!

中国には唐辛子の入らない豆瓣醤が多いようですが、
日本で豆板醤といえば辛い物が普通。いわゆる四川風豆板醤です。
さて、この四川地方の豆板醤は本来、空豆と塩と唐辛子だけで作ります。
発酵させるための種麹以外、余計な物は入れないのです。

しかし…たとえば某有名中華食材ブランドの
「トウバンジャン」(レギュラー品)の原材料名をみると……。
塩漬け唐辛子、大豆味噌、空豆味噌、砂糖、ニンニク、香辛料、コーンスターチ、大豆油、酸味料、調味料(アミノ酸等)、(材料の一部に小麦を含む)
生のそら豆ではなく「そら豆みそ」なるものが使われています。
しかも使われている量は「大豆みそ」よりも少ないのです。
メーカーによってはそら豆がまったく使われていない商品もある模様。
さらに、コーンスターチ、酸味料、アミノ酸系調味料など、
本来入れなくて良いはずの余計な物がたくさん入っています。
材料をケチっているから風味が弱い。それを補うためにニンニクや化調でごまかす。
…そんな悪循環で余計な混ぜ物が増えていくのです。
豆板醤に限らず、これと似た例は市販の加工食品・調味料等にはよくあること。

我が家でいつも使っているのは、空豆、唐辛子、塩だけから作る本物の
四川省ピーシェン豆板醤なのですが、買うと結構高い!
色は黒ずんだ赤色で、一般に売られている鮮やかな赤色とは異なる。
自分で作れば安上がりで、しかも味も良いのかな? ならばレッツ自作!
そら豆の旬は4~5月ですが、旬を過ぎて安くなった6月に買った空豆を使用。
ちょっと仕込み時期がズレているのでちゃんと作れるかどうか不安ですが…。

(1)空豆を約20分蒸す
そのまま食べる場合よりもずっとやわらかい状態です。


(2)空豆をつぶす
蒸した空豆は皮を剥いてマッシャーでつぶします。
多少荒めの潰し方でも問題なし。


(3)調味料を加える
天然塩、米麹、中国産唐辛子、それに、発酵を助けるために味噌を加えます。


(4)四川省の唐辛子
これは黒豆チーフから以前いただいた四川省の唐辛子(川椒菜)。
これは包丁でみじん切りにして上のボールに加えます。


(5)混ぜる
上記唐辛子をみじん切りにして加え、木べらで混ぜた状態がこれ。
このあと、日本の味噌と同様の粘度になるまで湯冷ましを加えて混ぜます。
すでに、このまま食べてもかなり美味しい!


(6)3~4ヶ月寝かせる
保存用の器に詰め、重しをしてラップでかぶせて3~4ヶ月寝かせます。
その際、ラップと味噌の間には空気(酸素)が残っている状態にします。
1ヶ月後に一旦底からかき混ぜて酸素を供給します。


美味しくできるかな?
完成したらまた報告します!

羊肉麻婆豆腐

お腹が空く写真がないので1枚付け加えておきます。
羊肉とピーシェン豆板醤と自家製ラー油で作った麻婆豆腐です。
昔の四川では牛肉はあまり食べなかったため、羊肉を使っていたそうです。
花椒もたっぷり入ってますよ!



後日談:自家製豆板醤で作った料理

大成功です!すごく美味しい豆板醤ができました!
でも量が少なくてすぐになくなりそう…
麻婆豆腐(2009年11月)
乾焼蝦仁(四川エビチリ)2009年11月